
「キシロオリゴ糖」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
「オリゴ糖」にはたくさんの種類があるので、「あの『オリゴ糖』には、どんな特徴があったんだっけ…」と、頭がこんがらがってしまう人もいるはず。そこで今回は、フードアナリストの筆者と一緒に、身近な食品にも含まれている「キシロオリゴ糖」について、その正体に迫っていきましょう。
「キシロオリゴ糖」ってそもそも何からできているの?
「キシロオリゴ糖」は「キシロビオース」を主な成分とする「オリゴ糖」です。
自然界にも存在はしているものの、その量は非常に少なく、希少な「オリゴ糖」としても知られています。
人工的には、「キシラン」と言われる多糖類を、酵素によって分解して生成し作られているものが一般的です。
「キシロオリゴ糖」の特徴
この「キシロオリゴ糖」は、熱や酸に強く安定している「オリゴ糖」でもあります。
「フラクトオリゴ糖」や「ガラクトオリゴ糖」に近い性質を持ち、「難消化性オリゴ糖」でもあるので、体内に取り入れたときに消化されにくい性質もあり、わずかな摂取でも効果があると言われています。
「キシロオリゴ糖」の甘さ
「キシロオリゴ糖」の甘味は、お砂糖の主成分である「ショ糖」と比較すると、甘味度は25~40%程度とのこと。
口にすると、爽やかな甘みを感じます。
「キシロオリゴ糖」が含まれている食品
「キシロオリゴ糖」は、自然界ではタケノコやトウモロコシに含まれています。
トウモロコシを食べると独特の甘みを感じますが、「キシロオリゴ糖」の甘さというよりも、別の糖分による影響が強いため、「トウモロコシが甘いのは、キシロオリゴ糖が入っているから!」というわけではありません。
これらの食品には「キシロオリゴ糖」が含まれていることには間違いないのですが、ごく少量であるために非常に希少な成分でもあるのです。
「キシロオリゴ糖」の働き
「キシロオリゴ糖」に期待できる作用としては、他の「オリゴ糖」と同じようにビフィズス菌の増加作用や整腸効果が一般的なものとなります。
また、カルシウムが含まれた食品と一緒に摂るようにすると、カルシウムの消化吸収を高める効果が見込めると言われています。
また、虫歯になりにくい甘味料である「キシリトール」と同じ「キシラン」を原料としているために、「キシロオリゴ糖」も「キシリトール」と同じように、虫歯になりにくいメリットがあるとされています。
今回は、「キシロオリゴ糖」にフォーカスしてその正体に迫っていきましたが、いかがでしょうか。
ひと口に「オリゴ糖」と言っても、その特徴はさまざま。自分にピッタリの「オリゴ糖」を見つけるために、よろしければ参考にしてみてください。
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並木 まき

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