
美容や健康に気をつかっている人なら、「オリゴ糖はお砂糖と比べると甘さ控えめ」は、比較的よく聞く話ではないでしょうか。
では、お砂糖と比較するとどのくらいの甘さがあると思いますか?
今回は、代表的なオリゴ糖の種類ごとにお砂糖と比較して、その“甘さ”を詳しくみていきましょう。
じつはお砂糖もオリゴ糖の仲間
厚労省では、オリゴ糖とは“糖質のうち、最小単位の単糖が2〜10個結びついたもの”としています。
しかし、明確な定義はなく、一般的には3つ以上の糖が結びついたものをオリゴ糖と呼んでいる場合が多いようです。ですが、ショ糖・麦芽糖・乳糖といった2つの糖が結びついている二糖類もオリゴ糖の仲間といえるのです。このショ糖が、いわゆる“お砂糖”です。
お砂糖とオリゴ糖の大きく違う点は、胃や小腸で吸収されるかどうかということです。お砂糖は体内の消化酵素によって分解され、カラダに栄養素として取り込まれます。オリゴ糖は消化吸収されにくい性質があるので、大腸にまで達し、善玉菌のエサとして作用されます。
大豆オリゴ糖の甘さは?
大豆オリゴ糖は、その名のとおり大豆を中心としたマメ科の植物に多く含まれています。甘さが強いのが特徴で、甘味度はお砂糖の70%といわれています。ですが、甘味料としても人気が高い、非常に爽やかな甘味を持っています。
乳果オリゴ糖の甘さは?
乳果オリゴ糖の原料は、牛乳に含まれる乳糖とサトウキビに含まれているショ糖ですので、オリゴ糖のなかではお砂糖にもっとも近い甘味です。少量でも甘味を感じやすいので、甘味料として満足度の高いオリゴ糖といえるでしょう。
イソマルトオリゴ糖の甘さは?
イソマルトオリゴ糖は、清酒、みりん、お醤油といった日本の伝統的な食品に含まれ、甘味度としてはお砂糖の40〜50%といわれています。はちみつにも含まれており、お砂糖とはちょっと違った、まろやかでコクのある甘味が特徴です。
キシロオリゴ糖の甘さは?
キシロオリゴ糖は、トウモロコシやタケノコ、キノコなどに含まれています。甘味の質はお砂糖と同じですが、甘味度は25〜40%。ほかのオリゴ糖よりも比較的、少量の摂取で効果が得られます。
フラクトオリゴ糖の甘さは?
フラクトオリゴ糖は、玉ねぎ、ごぼうなどの野菜に多く含まれています。甘味度は25〜35%とかなり低いです。キシロオリゴ糖と同じお砂糖に似たまろやかな甘味で、いつものお砂糖の置き換えとして使用しやすい代表的なオリゴ糖です。
ガラクトオリゴ糖の甘さは?
ガラクトオリゴ糖は母乳や牛乳の初乳に含まれています。くせのない甘味を持ち、甘味度は25%といわれています。熱や酸に強い特性があるので、お料理にも使いやすいでしょう。
今回は、代表的なオリゴ糖のそれぞれの甘さをご紹介しました。
ダイエットや糖質制限という目的以外にも、素材の味を生かす甘味としてオリゴ糖をお料理に活用するのもよいかもしれませんね。
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加藤さと子

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