メタ認知を活用して、ストレスと上手に付き合おう!

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現代社会はストレスが多く、ストレスによる病気や精神的不調を嘆く人は、年々増加しています。

ストレスとどのように付き合っていくのか?心理学の分野では様々な方法を研究し、提案し続けています。

今回は心理学用語である「メタ認知」、そしてメタ認知を理解しやすくする「メタ記憶」についてご紹介して、それらを活用してストレスと上手に付き合う方法をご紹介していこうと思います。

1.そもそもメタ〇〇って何?

メタ認知やメタ記憶のご説明の前に、メタ〇〇とはどのような意味なのかについてですが、実は、日本語で適合する用語が無く、心理学の分野でも“メタ”をそのまま使用しているというのが現状です。

そして、「メタ〇〇」をわかりやすく表現すると、「〇〇に関する〇〇」という形になります。

つまりメタ認知は、「自分が何を認知しているかに関する認知」であり、メタ記憶は、「自分が何を記憶しているかに関する記憶」と表現されます。

2.メタ認知とは?

1970年代に定義され、広められたとされるメタ認知ついての例をご紹介させていただきます。

例)たとえば、暗くて温度の低い部屋にいるとします。その部屋で寒さに耐えているとき、今の状態を尋ねられました。「部屋が真っ暗で何も見えない」と答えたとすると、もしかしたら“寒い”と感じていることを自分で認知できていない、と考えられます。
「暗い」←メタ認知として存在している。
「寒い」←メタ認知として存在していない。

 

このように、状況に対して、自分自身が認知していることを認知できているか、ということがメタ認知というものです。

暗くて寒いことを認知している上で、暗いことや寒いこと表現できたことがメタ認知として存在している、と表されます。

3.メタ記憶とは?

メタ認知同様に、メタ記憶も例を出してみましょう。

例)ベトナムの首相のフルネームはわかりますか?
殆んど考えることもなく“わからない”と思われた方が多いのではないでしょうか。
それは、「自分自身がベトナムの首相のフルネームを知らない」ということを「知っている」からなのです。

 

このように、「自分が何を記憶しているかに関する記憶」をされていると思います。それがメタ記憶というものです。

メタ記憶のほうが捉えやすいと思われた方は、そのイメージでメタ認知を想像していただければ、より理解が深まると思います。

4.メタ認知とストレスへの対応力

1)メタ認知が上手な人

メタ認知の能力が高い人は、自分自身を客観的に見ることが出来て、現在の状況や思考について冷静に判断することが出来ます。

つまりは自己統制能力が高いため感情のコントロールがしやすいことや、他者に対しての接し方が上手でコミュニケーション能力が高いこと、自分自身の長所や短所を理解し、得意な仕事を積極的に行い、苦手な分野は得意な人へお願いするなどして効率性の高い選択をすること可能です。

また、ミスをしてしまう部分を理解していれば、注意して繰り返すことを防ぐこともメタ認知の能力が高い人には可能です。

2)メタ認知が苦手な人

メタ認知能の力が低いと、自分から見えるものばかりを追い求めてしまい、周囲からどのように見られているか、思われているかを把握できずに、思ったような結果を得られなくなります。

行動や発言において、自己中心的な思考から物事を見てしまうため、間違った方向だと周囲が思っているのに突っ走ってしまうことや、相手に合わせることができず、厄介者と扱われてしまうことにもなり兼ねません。

3)ストレスへの対応力が高いのは?

メタ認知が上手な人と苦手な人を比べたときに、ストレスに対して上手に対応できるのは、メタ認知が上手な人であることは、わかりやすいところだと思います。

ストレスに感じているものを冷静に判断し、対応する方法を考えることが出来ることで、より早くストレスを解消することが可能なためです。

そして、メタ認知の能力が高い人は、自分自身の得意不得意を理解しており、コミュニケーション能力も高いため、そもそもストレスを生み出しにくい思考である、ともいえます。

4.メタ認知の能力を高めよう!

高めるためには、自分自身の行動や思考に目を向けてみることが第一歩となります。

特に意識せずに選択していたことで行動していたことや、発言していたことに対して、果たしてどうしてそう思ったのか、どうしてそう感じたのかを見直してみてください。

すると、自分自身のパターンが見えてきて、そのパターンを形成している選択のクセが見えてきます。

具体的には、自分の意識していなかった行動や言動に「なぜ?」を繰り返していきます。

すると、なんとなくの原因が現れてきます。
そのことが原因で、円滑に回っていないのであれば、その原因をどのように捉えることで行動や言動に変化が生まれるかを想像して、実践していくということが次のステップになります。

これらを繰り返し行っていくことで、メタ認知の能力は次第に高くなっていくと考えられます。

5.まとめ

いかがでしたか?
ストレスは、様々な病気の原因になるといわれています。

また、ストレスを日々感じていると、イライラしてしまい、身体も硬くなり、判断力も落ち、自分自身が嫌になってしまいます。

肉体的にも精神的にもストレスは適度のほうが良いでしょう。
メタ認知の能力を高めて、冷静にセルフコントロールが出来る人を目指しましょう!

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安東成道

安東成道

成健研究所所長、予防医学指導士、代替医療カウンセラー、内閣府認証・NPO法人 予防医学・代替医療振興協会 学術委員、内閣府認証・NPO法人 健やか日本‐21 理事、臨床心理学修士号取得者。

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