
「オリゴ糖」という言葉をよく耳にするけれど、そもそもどんな食べ物なのか…、詳しくご存知ないかたもいらっしゃるのでは?
もはや現代においては一般的な食品ではあるけれど、いったいなぜ「オリゴ糖」と呼ばれるのか、どんな歴史のある食べ物なのか…意外と知られていません。
そこで今回はフードアナリストの筆者が、「オリゴ糖」とはそもそもどんなモノなのか、そしてどんなヒストリーを持つのか、概要をご説明していきます。
「オリゴ糖」ってどんな意味?
「オリゴ糖」は、ブドウ糖や果糖などのいくつもの単糖が繋がっている糖のひとつです。
「オリゴ糖」の「オリゴ」は、ギリシャ語で「少し」を指す意味の言葉とのこと。そのため、「オリゴ糖」を「少糖類(しょうとうるい)」と呼ぶこともあります。
そして、胃や腸で消化や吸収をされにくい性質を持っているために、整腸作用を促してくれるという説が一般的です。
では、そんな「オリゴ糖」には、どんな歴史があるのでしょうか。
いったい、どうやって発見されたのでしょうか……!?
世にも不思議な「オリゴ糖」のヒストリー
「オリゴ糖」の歴史は意外と古く、今からおよそ100年前に、母乳で育つ子どもが人工的なミルクで育つ子どもよりも、下痢などの病気にかかりにくいという背景を探った研究と関係しています。
この研究によって、母乳栄養で育つ子の便からビフィズス菌が分離されたことで「オリゴ糖」にも光が当たり始めます。
現在では「お腹に良い」という定説もあるビフィズス菌ですが、その増殖にあたっては、「オリゴ糖」が深く関わっている実態が判明します。
つまり、ビフィズス菌の研究が進む中で、ビフィズス菌の増殖因子である「オリゴ糖」の研究も進められていくことになったのです。
そしてさらにさまざま研究を経て、トウモロコシや大豆など自然界にある「オリゴ糖」の存在も次々と明らかになっていきます。
「オリゴ糖」に光が当たり始めたのは、ビフィズス菌ととても深い関わりがあったのですね。
これらの研究結果を受け、現在の「オリゴ糖」は、デンプンやショ糖など身近な成分をもとにして、発酵や精製技術によって作られるようになったというわけです。
意外と古い歴史があることには、驚いたかたもいるのではないでしょうか。
以上、今さら聞けない「オリゴ糖」の言葉の意味とヒストリーについてご紹介しましたが、いかがでしょうか?
毎日食べている「オリゴ糖」の歴史を紐解いてみると、より「オリゴ糖」が身近に感じられますよね。
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並木 まき

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