
自然界にある食品にも含まれている、天然成分のオリゴ糖は、オリゴ糖が含まれている代表的な食品としてあげられる“きな粉”とオリゴ糖を一緒に食べてもいいのでしょうか?
また、食べた場合には、どのような効果があるでしょうか?
検証していきましょう。
きな粉に含まれている大豆オリゴ糖
オリゴ糖とひと口にいっても、いくつかの種類があります。そのなかのひとつが“大豆オリゴ糖”。その名の通り大豆を中心にマメ科の植物に多く含まれているオリゴ糖で、オリゴ糖のなかでも甘みが強いといわれています。
ビフィズス菌に選択的に利用され、悪玉菌にはほとんど利用されない性質を持ち、比較的少量で効果があるのが特徴です。
きな粉にはこの大豆オリゴ糖が100gあたりおよそ7gも含まれているといわれています。同じく大豆製品である豆乳は100gあたりおよそ0.5gといわれていますので、どれほど多くの含有量があるかわかるかと思います。
便秘解消の強い味方・食物繊維も豊富
さらに、きな粉には食物繊維も豊富に含まれています。日本食品成分表によれば、100gあたりおよそ18g。
食物繊維には、“水溶性”と“不溶性”の2種類があり、きな粉に多く含まれているのは“不溶性”の食物繊維です。これは腸の蠕動運動を促進し、カラダにとって有毒な成分を排出するデトックス効果があります。さらに、消化・吸収されずに大腸まで届き、水分を吸って膨らむことで便の量を増やすという働きもあります。
きな粉とオリゴ糖を一緒に食べると、便秘解消にかなりの効果が期待できることがわかりますね。
きな粉とオリゴ糖にヨーグルトをプラス
さて、きな粉とオリゴ糖を一緒に食べると効果が高まるということがわかりましたが、粉末状のオリゴ糖でもシロップ状のオリゴ糖でも、この2つだけをいただくとなると少し食べづらいかもしれません。
そんなときはヨーグルトを組み合わせてみてください。ヨーグルトは乳酸菌の宝庫。乳酸菌には、オリゴ糖と同様に腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
食物繊維が豊富なきな粉と、善玉菌のエサとなるオリゴ糖と合わせて食べれば、食べやすいだけでなく、便秘解消の最強のメニューになりますね。
取りすぎはNG!
しかし、これだけ整腸作用に効果のある栄養素が多いきな粉とオリゴ糖ですから過剰な摂取は禁物です。
一緒に摂取するとお腹がゆるくなり、下痢などのリスクを招く可能性があります。一度にたくさん食べたからといって即効果を実感できるわけではありません。
ご自身の体や、その日の体調にあった適量を見極めることが大切です。
【参考】
国立健康・栄養研究所『「健康食品」の安全性・有効性情報』素材情報データベース「大豆オリゴ糖」
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加藤さと子

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