
排便リズムは個人差があるため、赤ちゃんでも便秘がちとなりやすい場合もあります。
なぜ赤ちゃんの便秘が起こってしまうのかについて迫ってみると共に、赤ちゃんの便秘解消にもオリゴ糖は期待が持てるのかどうか、どのようにオリゴ糖を与えてあげればいいのかなど、赤ちゃんとオリゴ糖の気になることをまとめていきます。
赤ちゃんの便秘はなぜ起こる?
赤ちゃんは生後間もない頃は、おっぱいやミルクを飲んだら出すといった感じで、便の回数が多いのが一般的ですが、生後2~3ヶ月経つ頃には徐々に回数は減っていきます。
赤ちゃんの便秘は3日以上出なかったらが目安とされています。
その原因は、次のようなことが考えられます。
・おっぱいの量が足りていない
・ミルクの消化吸収に時間がかかるため、便が固くなってしまう
・いきむ力が足りない
・離乳食開始による影響
赤ちゃんの便秘を解消するためには、まず水分を充分に与えてあげることです。
そして、お腹を優しくのの字に回して刺激してあげたり、足を曲げたり伸ばしたりの動作をして、腸の活動を促すようにしてあげるといいでしょう。
赤ちゃんの機嫌がよければ、上記のような対応で家庭でのホームケアで大丈夫ですが、パンパンにお腹が張っていて苦しそうだったり、食欲が落ちていたり、便がコロコロとしていて固く血が混ざるようであれば、すぐに小児科を受診するようにしてください。
オリゴ糖は赤ちゃんの便秘解消に期待が持てる?
赤ちゃんに水分をしっかりとあげるなど、家庭でできるケアを行ってもなかなか便秘解消に繋がらないということもありますよね。
なんとか、するりと排便に繋がるようにしてあげたいものです。
では、便秘解消に期待ができると言われるオリゴ糖は赤ちゃんの便秘にも関係があるのでしょうか。
オリゴ糖と赤ちゃんの便秘との関係についてまとめていきます。
<赤ちゃんにオリゴ糖は使用しても大丈夫?>
まず、気になるのは赤ちゃんにオリゴ糖を与えても大丈夫かどうかについてです。
1番心配なのがアレルギーを起こさないかどうかですよね。
オリゴ糖はアレルギーを起こしにくいと言われていますが、1つ注意しなければならないことがあります。オリゴ糖には様々な種類があって、大豆由来のものもあれば、野菜由来、牛乳由来のものなどがあります。
いずれも天然の成分から作られているので、安全性はありますが、その由来の元がアレルゲンであればアレルギーを引き起こしてしまう恐れがあります。
つまり、乳アレルギーを持つ赤ちゃんが牛乳由来のオリゴ糖を摂取してしまったら、アレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。
この為、しっかりと成分表を見て原材料をチェックしてからオリゴ糖を選ぶようにしていきましょう。
そして、普段離乳食をあげる時と同様に、一気にたくさん与えてしまうのではなく、初めは少量ずつを試して、様子を見ながらオリゴ糖をあげるようにしていってください。
<オリゴ糖は赤ちゃんの便秘解消に期待が持てる?>
さて、本題のオリゴ糖が赤ちゃんの便秘解消にも期待が持てるかどうかについてです。
オリゴ糖が便秘解消に期待が持てるとされている理由は、腸内にいるたくさんの善玉菌に働きかけて腸内環境のバランスを正常化していく作用があるからだと言われています。
この仕組みは、赤ちゃんにも同様で、赤ちゃんの腸内にも善玉菌は存在しているので、オリゴ糖を摂取することによって腸内バランスを整えていくことが期待できます。
腸内環境が整えば、スムーズな排便を促したり、免疫力強化にも繋がっていきます。
腸内環境のバランスを整えるためにも、オリゴ糖を赤ちゃんに試してみるのも1つの手だと言えます。
オリゴ糖の赤ちゃんへの飲ませ方は?
赤ちゃんへのオリゴ糖の飲ませ方はどのようにしたらいいのかも気になりますよね。
これから赤ちゃんへのオリゴ糖の与え方について詳しく解説していきます。
<赤ちゃんにオリゴ糖は1日どのくらい与えても大丈夫?>
まずは、赤ちゃんにあげるオリゴ糖の分量についてです。
大人だと1日の摂取目安は、5g程度とされています。
これに対して、赤ちゃんの場合はどうなるのかフラクトオリゴ糖を製造している日本オリゴ株式会社
を参考に見ていきましょう。
日本オリゴ株式会社によると、1日当たり「約2g/10kgの体重あたりの量」が参考値となっています。
つまり、5kgの乳児の場合だと、1gが適量ということになります。
ですが、これらはあくまで参考値であり、体質によっては便がゆるくなってしまうなどの強い反応が出てしまうことがあるので、赤ちゃんの様子を見ながら量を調整していく必要があります。
また、製品によってははちみつが含まれているものもあります。
1歳未満の赤ちゃんにはちみつは禁物となるので、こちらも成分表をしっかりと見て、確認をしてオリゴ糖を選ぶようにしていきましょう。
<赤ちゃんにオリゴ糖はどのタイミングであげる?>
オリゴ糖は薬ではないので、このタイミングで摂らなければならないといった決まりは特にはありません。
善玉菌の餌となり善玉菌を増やす期待が持てるオリゴ糖と善玉菌を豊富に含むヨーグルトは相性がいいとされていて、ヨーグルトを最も効果的に摂取するのは胃酸の影響を受けにくい食後と言われています。
従って、食後にヨーグルトに混ぜてオリゴ糖を摂取するのもオススメですが、ヨーグルトをまだ摂取できない赤ちゃんの場合はこの限りではありません。
オリゴ糖は胃酸に負けることなく、生きたまま腸内へと届くことでも知られているので、摂取する時間こだわり過ぎず、摂取しやすいタイミングで赤ちゃんにあげてもいいでしょう。
<赤ちゃんにオリゴ糖はどうやってあげる?>
赤ちゃんへのオリゴ糖のあげ方は、乳アレルギーを持っていない場合であれば、ミルクに溶かしてあげたり、先ほど紹介したように、ヨーグルトに混ぜてあげても大丈夫です。
他にも白湯に溶かしてあげたり、白湯で少し溶かしてペースト状にしたものを乳首に塗っておっぱいをあげるといった方法もあるようです。
また、おかゆや味噌汁など離乳食に混ぜ込むこともできます。
基本的にはどんなものにも混ぜることができますが、溶けにくいものに混ぜてしまうと粉残りをしてしまうといけないので、温かく溶けやすいものを選ぶのがオススメです。
こちらもあげ方に特に決まりはないので、赤ちゃんが摂取しやすそうな形であげていけばOKです。
赤ちゃんの様子を見ながら、赤ちゃんが好む方法でオリゴ糖をあげるようにしていきましょう。
まとめ
赤ちゃんとオリゴ糖についてまとめてきました。
赤ちゃんによって排便リズムは異なってきますが、だいたい生後2~3ヶ月ぐらいから便秘がちとなる赤ちゃんが出てきます。
そういった赤ちゃんには、まず水分を充分にあげて、お腹をマッサージするなどして排便を促してあげますが、それでもなかなか効果が出ないこともあります。
便秘解消に期待が持てるとされるオリゴ糖は、赤ちゃんの腸内環境の改善にも期待できるので、頑固な便秘の場合、試してみるのも1つの対策となるでしょう。
それでも尚、効果が見られない場合には小児科を受診するようにしてください。
また、オリゴ糖の原料のアレルギーにも気をつけながら極少量を様子を見ながらあげるようにしていきましょう。
アレルギーの物質が含まれていない場合でも、オリゴ糖の量が多くなるとお腹がゆるくなってしまうことがあるので注意しながらあげるようにしてみてください。
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ひなた葵

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