
「オリゴ糖」を口にしたことのある人ならお分かりかと思いますが、味はやや「はちみつ」にも似ていますよね。
「オリゴ糖」の味を「はちみつっぽい」などと表現する人もいます。
そして、はちみつも健康に良い食品として認知されているだけに、「オリゴ糖とはちみつって、いったい何がどう違うの?」という疑問にぶつかる人もいることでしょう。
フードアナリストの筆者が、「オリゴ糖」とはちみつの違いについてご紹介します。
そもそも「はちみつ」ってどんな食品?
まず、はちみつとはそもそもどんな食品なのかという点から、お話していきましょう。
はちみつは、ミツバチが集めた花の蜜を集めて作られている食品です。
健康食品としての呼び声も高く、殺菌力が高い食品として知られています。
はちみつの主な成分は炭水化物で、100gあたり79.7g(出典:食品成分データベースより)も含まれています。
この炭水化物を構成しているものが果糖やブドウ糖。はちみつに強い甘さを感じるのは、糖分が主成分だからという点も大きいのです。カロリーは100gあたり294kcal(同出典)程度です。
糖分が多いために疲労回復効果が期待できたり、殺菌力による美肌メリットがあると言われています。
「オリゴ糖」ってどんな食品?
以上のはちみつの特性を踏まえてみると、「オリゴ糖」と大きく異なる点がいくつかあります。
まず、「オリゴ糖」は糖類の一種であり、「オリゴ糖」という名の成分です。ですので、「オリゴ糖」は炭水化物などではなく、単に「オリゴ糖」なのです。
「オリゴ糖」のカロリーは製品にもよるものの、一般的に言われているのはお砂糖の半分程度ですので、100gあたり200kcal前後です。
はちみつと似た味がしますが、「オリゴ糖」のほうがカロリーが低い商品が多くなっています。
また、期待できる効果についても「はちみつ」とは大きく異なります。
「オリゴ糖」の性質としては腸内で善玉菌のエサとなる点が主な働きであるため、主な効果としては「便秘改善」「腸内環境の改善」「美肌づくり」が挙げられます。
「オリゴ糖」と「はちみつ」は何が違う?
これらの性質を見てみると、「オリゴ糖」と「はちみつ」は甘さがある点や質感は似ているものの、まったく違う食品であることが改めてわかります。
また、美肌効果など似たようなメリットを期待できる部分はあるものの、腸内環境の改善による美肌メリットなのか、殺菌力による美肌メリットなのかなどその性質がやや異なります。
今回は、「オリゴ糖」と「はちみつ」の違いをご紹介しました。
「オリゴ糖かはちみつのどちらが劇的にイイ!」という話ではありませんので、目的や体質に合わせて上手に選んでいきたいですよね。
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並木 まき

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