
「便秘にはオリゴ糖がいい!」と言われますが、どんな理由で良いとされているのかは、意外と知らないかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「オリゴ糖摂取が便秘に効く!」と言われている背景について2つのポイントをご紹介します。
ポイント1:腸内の“善玉菌”を増やしてくれるから
「オリゴ糖」を摂取すると、腸内の“善玉菌”たちのエサとなり増殖を手伝ってくれると言われています。
善玉菌が活動をすると、腸内が弱酸性になり、酸性の環境を苦手とする“悪玉菌”の勢力が弱まるのです。
「オリゴ糖」を摂取して善玉菌を増やすことによって、腸内の悪玉菌を減らす役割が期待できることも、「便秘にいい」と言われる背景のひとつです。
“悪玉菌”が腸内で多くなってしまうと、腸の状態が「腐敗」に偏ってしまい、ガスが発生したり代謝が悪化したりと良いことは少ない半面、“善玉菌”が優勢だと健康のために良い働きをしてくれるのです。
ちなみに、「オリゴ糖」は悪玉菌のエサになることはないそうなので、「悪玉菌に取られちゃうと善玉菌のぶんがなくなってしまうから、多めに取らなくちゃ」なんて考えは不要ですよ。
ポイント2:酸が腸を刺激してくれるから
また、腸内が弱酸性になると、酸が腸を刺激する形で排便を促してくれる働きもあるのだとか!
そして、腸への適切な刺激があると、整腸作用が働きやすくなるために、排便のサイクルが整いやすいと言われています。
「オリゴ糖」を摂取すると、腸内のビフィズス菌(善玉菌)が発酵の過程を経て、乳酸や酢酸などの酸に変わります。
さらに、「オリゴ糖」の効果によって善玉菌が優勢になると、腸内にいる“日和見菌”と呼ばれる菌も体に良い働きをしてくれるので、これらの働きが便秘に効く背景にも繋がってきます。
ちなみに、“日和見菌”とは名前の通りで“善玉菌”にも“悪玉菌”にも味方をしてしまう菌。
腸内で“善玉菌”が優勢になれば“日和見菌”たちも味方に加わることから、良好な健康状態をキープしやすくなるのです。
つまり、腸内でこの“日和見菌”がどちらの味方をするのかによって、腸の健康状態が左右されるために、便秘や下痢などのお腹の不調にも関係してきます。
「オリゴ糖」を摂取して善玉菌を応援してあげる習慣が、便秘解消に役立つ背景は、この“酸”や“日和見菌”の役割も深く関係しているのです。
以上、「オリゴ糖摂取が便秘に効く!」と言われている背景について2つのポイントをご紹介しました。
便秘にお悩みのかたは、上手に「オリゴ糖」を活用してみてください。
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並木 まき

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