
「オリゴ糖」にさまざまな種類があることは、すでにご存知のかたも少なくないはず。
しかし、それぞれの「オリゴ糖」にどんな性質や特徴があるのかを詳しく知っているかと言われれば、自信がないかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、フードアナリストの筆者とともに「オリゴ糖」の中でも市販品に含まれていることが多い「ガラクトオリゴ糖」について、その正体に迫っていきましょう。
「ガラクトオリゴ糖」ってそもそも何からできているの?
「ガラクトオリゴ糖」とは、ガラクトースを主成分とする「オリゴ糖」の総称として使われることが多く、ガラクトースとは単糖の一種でヒトの体内でも合成される成分なのだそう。
ヒトのエネルギーとなる成分で、甘味料として使われることも多いものです。「ガラクト」という言葉は、ギリシャ語の「乳の~」を意味する「γάλακτ– (」が由来になっているそうです。
「ガラクトオリゴ糖」の特徴
この「ガラクトオリゴ糖」は、熱や酸に強いことが最大の特徴で、お料理に使用しても成分が壊れにくいために、健康食品として使われることが多くなっています。
また、酸に強いので保存中の劣化の心配も少ないとされていて、一般的には扱いやすい「オリゴ糖」と認識されています。
食品として扱いやすいことから、市販の「オリゴ糖」の中には「ガラクトオリゴ糖」が使われている製品も多くなっています。
「ガラクトオリゴ糖」の甘さ
ガラクトオリゴ糖の甘味は、お砂糖の主成分である「ショ糖」と比較すると、実に約30%ほど。
ですので、甘さが苦手な人にも食べやすい「オリゴ糖」として親しまれています。
「ガラクトオリゴ糖」が含まれている食品
また、「ガラクトオリゴ糖」は身近な食品にも含まれていて、牛乳や母乳などがその代表的なもの。
母乳は「食品」として売られているものではありませんが、ヒトが口にするものとしてここでは食品例として挙げています。
「ガラクトオリゴ糖」の働き
「ガラクトオリゴ糖」に期待できる働きとしては、代表的なものは腸内のビフィズス菌増殖作用による腸内環境の改善や、ミネラルの吸収促進などがあります。
腸内の環境を整えてくれるので、便秘改善効果が見込めるとする説も有力です。
今回は、「オリゴ糖」の中でも「ガラクトオリゴ糖」に注目してその正体に迫りましたが、いかがでしたか。
「オリゴ糖」の中でも食品として最も身近な存在と言っても過言ではないほど、多くの製品で使われている「オリゴ糖」です。
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並木 まき

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