
「オリゴ糖は血糖値を下げてくれる」という話もありますが、そう言われる理由はどこにあるのでしょうか。
健康食品として人気が高いだけに、さまざまな効果を期待して摂っている人も多いようです。
実際、もしも「オリゴ糖」に血糖値を下げてくれる効果があるとしたら、意識的に摂取していきたい人も少なくないはず。
今回は、「オリゴ糖」が血糖値を下げてくれると言われている背景について、フードアナリストの筆者がご紹介しましょう。
『糖』なのに血糖値を上げにくい…!?
一般的には、糖分を摂取すると血糖値が上がると言われています。
「オリゴ糖」にもほのかな甘みがあるのに、食べると血糖値を下げてくれると言われるのは、なんとも不思議なお話です。
ところが、実際に「オリゴ糖」には血糖値を上げにくい性質を持つものもあるのだとか。
「難消化性オリゴ糖」と呼ばれる「フラクトオリゴ糖」や「ガラクトオリゴ糖」などは、腸内にある消化酵素では消化されにくい「オリゴ糖」として注目を集めていますが、これらの「オリゴ糖」は血糖値を上げにくい糖としても認識されているのです。
その背景をもう少し詳しく見ていきましょう。
「難消化性オリゴ糖」のGI値はブドウ糖の1/3以下!?
GI値と呼ばれるグリセミック・インデックス値は、ブドウ糖の血糖上昇を100とした場合の血糖値の上昇率を示す値です。
「難消化性オリゴ糖」と呼ばれる「オリゴ糖」たちは、このGI値が低いことも、「血糖値を上げにくい糖」と言われる背景です。
ブドウ糖を100としたときに、「難消化性オリゴ糖」のGI値は10~30程度と言われていて、単純に見て1/3以下になっています。
つまり、ほんのりまろやかな甘みがあるのに、GI値の上昇が緩やかということで、「オリゴ糖は血糖値を上げにくい甘味」として認識されるようになったようです。
このような背景から、甘いものを食べたいけれども血糖値が気になる…という人にとっては、血糖値の上昇率が極めて低い「オリゴ糖」は、救世主のような存在にもなっているのです。
甘いのに、血糖値が上がりにくい…なんて、なんとも不思議な事実でもありますよね。
今回の記事では、「オリゴ糖」が血糖値を下げてくれると言われている背景についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
正しくは、血糖値を下げてくれるのではなくGI値が低いというところにあるようですが、血糖値が気になる人にとっては嬉しい特徴のひとつであるのは間違いないですよね。
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並木 まき

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