
オリゴ糖はそれ単体でも便秘改善に効果がありますが、一緒に食べる食品の組み合わせによって、より効果を高めることができます。
今回は、身近な食品のひとつであるバナナとの組み合わせの効果をみていきましょう。
バナナは便秘改善栄養素の宝庫
便秘解消のためには、腸内環境を整えなければいけないのはご承知のとおりです。
腸内環境を整えるには、まず腸内のビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌を増やさなければいけません。バナナに豊富に含まれている食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、増殖を手助けします。
食物繊維には“水溶性”と“不溶性”の2種類がありますが、バナナに多く含まれているのは“不溶性”の食物繊維です。腸の蠕動運動を促進し、カラダにとって有毒な成分を排出するデトックス効果があります。
さらにこの不溶性の食物繊維には、便の量を増やす効果もあります。便の量が少ないのは、便秘の原因のひとつで、不溶性食物繊維はオリゴ糖と同じように、消化・吸収されずに大腸にまで達します。オリゴ糖は、大腸のなかで水分を吸って膨らみ、便の量そのものを増やすという働きをするので、その結果、排便が容易になり、便秘を改善する効果が期待できます。
そのほか、バナナには便通をよくするマグネシウム、ビタミンB群も含まれていて、まさに便秘改善の救世主です。
バナナそのものにもオリゴ糖が含まれている
さらに、バナナの栄養素にはオリゴ糖も入っています。バナナに含まれているのはフラクトオリゴ糖で、100gに対し0.2〜0.3g含有されています。
一般的なバナナは皮をむいて食べられる部分が80〜120gなので、バナナ1本でオリゴ糖が0.2〜0.3g摂取できるということになりますね。
生で食べても栄養効果の高いバナナですが、加熱することで水分が飛んで量が減り、バナナに含まれるオリゴ糖が増えるという研究結果もあります。ただし、加熱しすぎは逆にオリゴ糖を減少させるので注意が必要です。
オリゴ糖も食物繊維と同様、善玉菌のエサとなり増殖の手助けとなる役割がありますから、バナナとオリゴ糖は、かなり効果が期待できる組み合わせといえるでしょう。
量の取りすぎには注意!
だからといって、バナナとオリゴ糖を過剰に摂取することは禁物です。
どちらも量をとりすぎると、お腹がゆるくなることがあり、腸内でガスを産出しやすく、お腹の張りやげっぷなどを起こすこともあります。
自分の体質や体調に合わせた摂取のしかたが大事と言えるでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
【参考】
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加藤さと子

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