
「オリゴ糖」を食べていると、「なんだかかえって体が不調になったみたい…」なんて感じてしまうこともあります。
「もしかして、好転反応かしら?」なんて思いつつも、あまりにネガティブな効果が現れてしまうと、つい「オリゴ糖」の摂取を控えたくなりますよね。
しかし、その不調は摂取の方法に課題があるのかも…。
フードアナリストの筆者と、「オリゴ糖」を飲むと生じやすい不調について見ていきましょう。
「オリゴ糖」習慣で起きがちな副作用
「オリゴ糖」は、適正な摂取量を超えて体に取り入れてしまうと、さまざまな副作用も起きやすい食品だそう。
たとえば、次のような症状が一般的なものです。
(1)ガス(オナラ)が出やすくなる
(2)胃が張ったような気がする
(3)お腹が痛む
(4)お腹を壊してしまう
これらの症状は「オリゴ糖」の成分にアレルギー反応が生じた場合にも起きやすいので、長く続くようであれば医師の判断を仰ぐほうが安心です。
しかし、単純に「オリゴ糖」の取りすぎで体に不調が起きてしまっているパターンもあります。
では、適正な「オリゴ糖」摂取量ってどのくらいの目安だと思いますか?
オリゴ糖製品の摂取目安量は?
厚生労働省が発表している基準では、次のような目安が発表されています。
以下に引用します。(《》内は引用:以下同様)
《「市販されているオリゴ糖製品の有効摂取量は、一日あたり2~10グラムです」》
一般的にコーヒー1杯にお砂糖の代わりに使おうと思うと、おおよそ6g前後を使用しますので、2~10gというのはいつものお砂糖“2回分”くらいだと認識しておくと良いでしょう。
6gの目安は、おおむね「大さじ1」の量です。
では、摂取量に気をつけながらもお腹が張って
下痢やお腹が張ってしまったときには・・・
さらに、厚生労働省の発表では、次のような注意喚起もされています。
《「オリゴ糖を急に摂取すると下痢を起こしたり、おながか張ったりすることがあります。
このような場合には1回の量を2~3回に分けて摂取する、または1日あたりの摂取量を減らして数日間かけてもとの摂取量に戻すという方法があります。
オリゴ糖に対する腸内細菌の“慣れ”を考えながら摂取することが重要です」》
つまり、「体にいいから!」と、ひたすら摂り続けるよりも、自分の体と相談しながら、量や回数を考えていくことが大事なのです。
以上、「オリゴ糖」の摂取により生じやすい不調をご紹介しましたが、いかがですか?
このように、「オリゴ糖」習慣を始めた直後や1回の摂取量が多すぎる場合には不調を招くこともあるので、気をつけてください。
もしも、工夫してもなかなか不調が治らない場合には一旦摂取を控え、専門医を受診なさるようにしてくださいね。
※参考文献
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並木 まき

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